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誰がためにホイッスルは鳴る

欧州サッカー(特にセリエA、ブンデスリーガ)を中心に、ややマニアックな情報をお伝えしていきます。マニアックなあなたにお薦めのブログですよ!

主力放出に大量補強。今季のドルトムントはどうなる?

昨季途中でのDFマッツ・フンメルスバイエルンへの移籍発表に始まった主力選手の大量流出。その後、MFイルカイ・ギュンドアンマンチェスター・シティイングランド)に、MFヘンリク・ムヒタリアンマンチェスター・ユナイテッドイングランド)に移籍が決まりました。そしてDFマティアス・ギンターらにも、移籍の噂が尽きません。その一方で、主にアタッカーを中心に戦力補強を着々と進めており、攻撃陣はブンデスリーガ屈指とも言われています。それでは、今季のドルトムントは、どの様な陣容になるのでしょうか。

 

フンメルスの穴をどう埋めるか?】

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守備だけでなく、攻撃のパターンを1つ失った穴埋めは??

 

DF陣ではフンメルスの穴をどうやって埋めるのか。この一言に尽きます。守備だけでなく、前線とのつなぎ役としても機能し、正確なロングフィードという武器を失った訳ですが、特に攻め手のひとつを失った代償は大きいかも知れません。CBとしてギンターを信頼していないトゥヘル監督にとって、今夏の移籍市場で最重要検討項目であったCB補強については、トルコ代表DFオメル・トプラク(レヴァークーゼン)が第一候補でした。しかし交渉がまとまらず来季以降の獲得となった事により、必然的にバルセロナ(スペイン)から獲得したマルク・バルトラが穴を埋める存在となる訳ですが、ハッキリ言って未知数です。

 


【昨季より破壊力満点の攻撃陣】

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またこの笑顔が見られるが、「裏切り者」に対するファンの反応は・・・?


逆に攻撃陣は非常に豪華な陣容となりました。昨季のチーム得点王ピエール・エメリク・オーバメヤン残留がほぼ決まり、その他にもオスマヌ・デンベレ(レンヌ/フランス)、アンドレ・シュールレヴォルフスブルク)を獲得。そしてマリオ・ゲッツェバイエルン)が4シーズンぶりにドルトムントに戻ってきます。故障がちのFWマルコ・ロイスの代役としてだけでなく、CLを見据えた上でも、この上ない補強に成功したと言えます。

 

【今季のフォーメーションは?】
プレシーズンマッチを見る限りでも、今季も基本的には4-2-3-1のフォーメーションを選択するでしょう。以下が基本フォーメーションになるものと思われますが、もちろん相手により柔軟に変更・対応できるのがトーマス・トゥヘル監督の強みでもあります。

 

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GKは昨季と変わらずビュルキが正GKとして君臨するでしょう。ただ、昨季と同様、CLのゴールマウスヴァイデンフェラーが守るという事も十分に考えられます。

DFについては、CBはパパスタソプーロスとバルトラでほぼ確定ですが、ベンダーのCB起用は今季もあると考えて良いでしょう。フンメルスの後継者として期待されているギンターについては、今季もバックアッパーもしくは右SBでの起用が続くでしょうが、開幕前の移籍も可能性としては十分にある状況です。左SBは新加入のポルトガル代表DFゲレイロがシュメルツァーと争う形となります。右SBが最も流動的であり、ピシュチェクやギンターの他に、ドゥルムも割り込む事が想定されます。

激戦区のMFですが、アンカーは昨季大ブレイクを果たしたヴァイグルで確定。センターMFに関しても、ゴンサーロ・カストロと香川のコンビでほぼ確定とみて良いでしょうが、コンディション等により柔軟に選手の入替が行われるでしょう。中盤もできるゲッツェやプリシッチ、ローデに「天才」シャヒンと、バックアッパーの質も量も豊富です。左サイドはロイス、右サイドはゲッツェが務めると思われますが、こちらに関しても新加入のシュールレデンベレがおり、最激戦区と言えるかも知れません。

CFについてですが、昨季の得点王オーバメヤンは不動ですが、ラモスの他にデンベレというバックアッパーが増えた事は、本人にとってもチームにとっても非常に心強いでしょう。

 

【来る者あれば、去る者あり】

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かつての「功労者」 MFヤクブ・ブワシュチコフスキリヴァプール

 

主力選手がチームを去った代わりに、数多くの即戦力選手を獲得しました。その結果、2016年7月27日時点でトップチームに31人もの選手を抱えている事もあり、余剰戦力の放出がこれから始まると言われています。昨季フィオレンティーナ(イタリア)へレンタル移籍し、買取オプションを行使せず復帰が決まったMFヤクブ・ブワシュチコフスキは最有力候補であり、彼の主戦場である右サイドに関しては、3番手以下の存在となっています。彼をめぐっては、かつての恩師ユルゲン・クロップ監督率いるリヴァプールイングランド)が獲得に名乗りを上げる可能性があります。

また、トゥヘル監督の信頼を得る様なパフォーマンスを出せなかったDFパク・チュホに関しても戦力外とみなされており、開幕前に放出される可能性が高まっています。DFネヴェン・スボティッチについては自身が退団を決意し、ミドルスブライングランド)への移籍が決まりかけましたが、メディカルチェックで肋骨の異常が見つかり、破談となりました。その結果、彼は手術を受け、年内の復帰は困難となりました。移籍は早くても今冬の移籍市場で、という事になります。

若手選手については、昨季のパフォーマンスが認められつつあるプリシッチを除き、新加入のトルコの新星MFエムレ・モルやパスラックについては、経験を積ませる上でのレンタル移籍となる可能性が高くなっています。

 

今季のドルトムントは、前線はバイエルンよりも豪華な陣容となりましたが、やはりフンメルスの穴をバルトラらが埋めきれるのかが、最重要ポイントになるでしょう。CLとの連戦になりますが、この陣容であれば、今季もブンデスリーガバイエルンドルトムントの2強状態が続くものと思われます。